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▼ memo*。

零呟きと零戯言。
零のしやわせ探しに全力投球。零パラダイス!
2024/05/06(11:30) (

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2010/07/07(22:04) (小話。


雨だね~。

涼しくて良いけど 七夕って何か晴れる日少ない気がする。

さてさて
そんな訳で。
七夕です。

割とこう・・・イベント事には顔を出す的な(笑)
そんなGDGDをあぷしときます。
え。
こっちにあぷすんなって?
だって・・・あまりにもぐだってる感じだったもので・・・
つか いつもか。


一万アンケでこのジャンルに票入れてくださった方々へ捧げます。
(いや・・・捧げものにはならない出来ですが・・・)

意外と入れて下さる方がいて嬉しかったです。


 

零てんてー設定です
よくわからないお話ですが。






リビングに飾った一房の笹に飾りを付けながら、優姫はうっとりと窓の外に光る星を見上げた。


『一年に1回しか会えないなんて切ないけど・・・
何だかロマンチックだよね~』


七夕だと騒いでいたクラスメイトから無理矢理渡された笹を零が持ち帰ると、
優姫は顔を輝かせて喜んだ。

部屋から折り紙だの、リボンだのと持ってきて今の状態に至る訳だが。
優姫の思わぬはしゃぎように零は驚きの表情で(とは言っても表情は動いていないが)そのさまを見遣る。


『そうか?』


正直、七夕と言うものを知らなかった零は興味なさ気に優姫の言葉に反応を返す。
優姫はぷっくり頬を膨らませると零を振り返った。


『だって!ずっと想い合ってる二人が一年に1回だけしか会えないんだよ?!』

『へぇ』

『もー!零には短冊分けてあげないんだから!
泣いてお願いしてきたってあげないんだから!』

優姫はぷい、と笹の方に顔を戻す
横から見ても頬が膨れているのがわかる。


(誰が泣くか)


零は静かに息を吐くとテーブルに置いてある紙切れに目を移す。
短冊に願いを込めると言う事はクラスメイトから聞いていた情報だった。
高校生で、しかも男がはしゃいでいたのだから優姫が夢見る気持ちはわからなくもない。
長い時間を一人に向けて、会えなくとも想い続けている・・・


『まぁ・・・一年に1回でも会う事が出来れば、
それは幸せな事かもしれないけどな』


零は頬杖をついてぽそりと呟いた。


『え?』

『会いたくても・・・会えない人だって・・・』


優姫が言葉に反応して振り返ると、零は窓の外を見つめぼんやりしていた。
まるで遠くの誰かを見る様に。

優姫は暫く零を見ていたが、その視線に自分が交ざる事はなく。
知らない誰かを思う零に対し、思わず胸がキュウと苦しくなり顔をくしゃりと歪めさせた。
飾り付けの手を止めて零の側へ寄る。


『今っ・・ 誰の事考えたの 零。ぐす』

『あ?』


近くに寄ってきた優姫の声質が震えたのに気付き
零は優姫の顔に視点を合わせる。
眉間に皺を寄せ、優姫の目には何故か涙が溜まっている。
思わぬ事態に零は肩をびくつかせた。


『絶対に向こうに置いてきた彼女さんの事考えてたー!わーん!』


いきなり泣き出した優姫に零は目を白黒させた。
言っている意味がわからない。


『はぁ?!
彼女って何の話・・
つかお前何で泣いてんだ!』

『だって零がっ・・ヒっ・・・零が帰りたいって・・・ひぅっ・・・彼女さんに・・・うー』

『何の話だ!良いから落ち着け』


しゃくり上げながら言葉を紡ぐ優姫を、頭を優しく撫でながら落ち着かせる。
零が少し考え事をしていた間に、優姫の中で一体何が変換されたのか。
優姫をあやしながら零は会話を遡ってみたが皆目検討もつかなかった。

しかし 確かに思考の片隅に浮かんでいた人物がいたのは事実で。
その人物の影を追っていた。

幼少の頃に失った自分の片割れの---



『俺が考えていたのは・・・
家族の事 だ。』

『うぇっ?』

『もう会えない弟の・・事だ』

『・・・・・』


優姫は溢れ出る涙を拭いながら零を見上げた。
少し零の顔に影が下りた気がした。

時折零が醸し出す憂いの空気は もしかして会えない弟を思っての事なのか。

零の浮かべる寂しげな表情に、先程とは異なる胸の痛みに苦しくなった。
胸を抑え下を俯くと、優姫の瞳から静かに涙が零れ落ちる。
零の服を掴み優姫はぎゅうとそれを引っ張った。


『ずっと、
ずっと私が側にいるよ。』

『・・・・・』

『だから、そんな顔しないで?
私が側にいる』


零は目を開き、そう呟いた優姫を見る。

一年に1回逢瀬が許される日。
そんな日の思わぬ出来事に。

零は僅かに笑みを落とした。


『まるで、プロポーズだな』

『えっ!!!』


優姫は思わず顔を上げ、零の顔を見た。
涙に濡れた瞳はくりくりと大きく見開き零を映す。
零の言葉に、どうやら涙は引っ込んだ様だ。
途端に頬がピンクに染まり、あわあわと慌て出した。


『ははははっ。冗談だ!』


零は声を上げて笑い出すと優姫の頭をぽんと叩いた。


『ひっ、ひどいよ 零!』

『悪い。からかいたくなった』

『もーっ!心配したのにぃ』


ぷぅと再び膨れっ面で睨んでくる優姫を見ながら。
零は心の中で何かが スゥーと晴れる感覚に陥る。

自分の側にいる と言う優姫の言葉と想いに安堵感を覚えるのは何故だろう。

少しずつ少しずつ。
ここに居ると優姫のカケラに救われていく。


零は臍を曲げてしまった優姫を見遣り、飾りを手にして側に歩み寄る。

膨れた優姫をどうやって解していこうかと、静かに微笑みながら。
零は優姫の顔を真っ直ぐ見つめた。



















20100707-----》》》》
七夕すぺさる!
(全然すぺさるちゃうやんけ)


朝のツイッタが七夕祭だったので(笑)
ぽっと浮かんだGDGDを打ってみやした

なんだこれ

零てんてーは久しぶり過ぎてアレだったです。
ふー
すんません

書きたかったところが前半で終わったのでどうしようかと思ったゼ
今日中に上げなくてわ!
と思ったので凄い事になってるかも・・・

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